温暖化をくい止めるための「電力会社の選び方」マニュアル(2021年9月1日時点)

2021年9月1日

環境・生態系・温暖化 本・情報・言葉・勉強会・テレビなど 理念・思い・考え方

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温暖化をくい止めるホームラン級の行動

こんにちは。国産天然の木材と環境に合った植物で、環境に配慮した庭をつくっています。『家族で環境について話せる庭』 ガーデンハーモニーの箕輪直明です。

温暖化をくい止めるために、ご家庭で簡単に出来るホームラン級の行動は「電力会社の変更」です。「再生可能エネルギーによる発電比率が高い電力会社」を選んで、変更(切替)します。

本当にチャチャっと簡単です😃
探して選んで決めるのに90分、契約に15分・・・くらいが一般的ではないでしょうか。

電力会社は「選ぶ」時代です。日々 小さな行動を積み重ねながらも 焦りを感じている方は、ぜひぜひ!
少しでも皆さんの役に立ち、背中を押せるよう、なるべく具体的に書いたつもりです。ご覧になった方のうち何家族かが、「再生可能エネルギーによる発電比率が高い電力会社」に変更(切替)してくれたら・・・そんなウレシイことはありません(^^)


何も変わらないので心配ないですよ

電力会社の選び方は次項で説明しますが、まずは、不安に感じ踏み出せないでいる方々に 安心してもらえるよう、「大丈夫ですよ・心配ないですよ」集です。


【切り替えないでOKな方】
ご自宅で太陽光発電をしている方は、今のままで素晴らしいので、そのままでOKです👏👏👏あなたが売電した電気が、多くの皆さんの役に立っています。


【切り替え出来ない方】
大きなマンションにお住まいで、そのマンションが「高圧一括受電」となっている場合、戸別の契約変更はできません。ただ、それほど割合は高くないようですので、不明な場合は、管理会社か管理組合に確認して下さい。

高圧一括受電になっていなければ、マンションにお住まいであっても、戸別に電力会社の契約変更ができます。アパートなど小規模な集合住宅であれば、まず問題なく、戸別に「再生可能エネルギーによる発電比率が高い電力会社」に契約変更(切替)できます。


【電気代は?】
再生可能エネルギー(再エネ)による発電比率が高い電力会社でも、わずかに安くなるか、今まで(例えば関東なら東京電力)と同額です。「高くなることはない」と考えて良いでしょう。

ただし、現在 特殊な電力プラン(例えば○○セット割引など)を契約されている方や、新しく特殊な電力プランに契約変更(切替)される方は、念のためシュミレーションで確認をして下さい。

ちなみに、電力会社の契約変更(切替)によって 大幅に電気代が安くなる場合は、たいてい「化石燃料をモリモリ使って発電する電力会社・電力プラン」ですので 注意が必要です。電力会社を切り替える目的が違います😢。


【電気は何も変わりません】
電力会社を変えても、家に届く電気は何も変わりません。変わるのは検針票くらい···ではないでしょうか。例えば分かりやすい比較で、携帯電話会社を乗り換える時は、「通話の質はどうなるの?」といった心配がありますが、電力会社を変えても電気の質は変わりません。今まで通りの送配電網(関東なら東京電力)で届けられる電気です。(仕組みは後の項で簡単に説明します)

やり取りは、新しく契約した電力会社と送配電業者(例えば関東なら東京電力)の間で行われますので、こちらは何もしないでOKです。


【機器の故障などトラブルは?】
これも、今までと何も変わりません。
後で簡単に説明しますが、変更(切替)するのは「電力小売会社」であって、送配電業者(例えば関東なら東京電力)は今までと変わりません。

具体的にいえば、停電などトラブルが起きた際、各家庭のブレーカーまでの箇所なら送配電業者(例えば関東なら東京電力)さんが対応して下さいます。そして、ブレーカーより家側(各戸内の配線)でトラブルがあった場合は、各家庭で電気工事屋さんに頼んで直してもらいます。


【電力会社が廃業しても大丈夫】
いきなり電気が止まったり...そんな漫画のような話はないので、安心して大丈夫です。

発電所(発電会社)でトラブルがあったり、あなたが契約した電力会社が廃業しても(厳しい審査を受けて事業を行っているので可能性は低いですが)、一時的に送配電網(例えば関東なら東京電力)でケアされますので 大丈夫です。


【工事は必要ありません】
「何か工事が必要」「工事する人が来る」・・・といったことはありません。契約変更(切替)は、web等でポチっと終了します。

ただし、スマートメーターへの切替が済んでいない地域(家庭)の場合は、新電力会社に変更(切替)後に、送配電業者(例えば関東なら東京電力)がスマートメーターへ切り替えを行ってくれます。

スマートメーターというのは、数年前までのように 検針員さんが各戸を検針に回ってくるのではなく、電気の使用量などデータを自動的に送配電業者(例えば関東な東京電力)に送るメーターです。あなたの家に「今は検針員さんが来ない」のなら、スマートメーターに切替が済んでいることになります。(たいていは済んでいます)


【契約はポチっだけ】
旧検針票を見ながら、webでポチッだけです。
電力会社によっては、電話の窓口があったり、郵送に対応していたり・・・いずれにしても簡単ですよ✨

重要!電力会社の選び方は電源構成+α

電源構成とは、「どんな発電方法の電気が 何%なのか?」ということです。

温暖化をくい止めるために電力会社を変える場合、最重要ポイントは「電源構成」です。これをチェックしないと、今より温室効果ガス(二酸化炭素など)を増やしてしまう可能性も 大いにあり得ます。要注意です!

では、次から具体的な方法(あくまで私がご提案する考え方の例)です。
あくまで「温暖化をくい止めるための」電力会社の選び方ですので、「温暖化なんてどうでもイイから、とにかく安くしたい」というご希望には対応していません。ただ、先にも書いていますが、一般的に 電気代が少し安くなることはあっても、高くなることはありません。「電気代は変わらないのに、自分も 温暖化をくい止めるのに貢献できる」って、素晴らしいことじゃないですか!!!

(1)日本の電源構成を知る

まず、日本全体の電源構成を把握しないと 次に進めません。

以下3つの図表は、環境エネルギー政策研究所さんのホームページより抜粋しました。ありがとうございます。

上図の通り、2020年の速報値で再生可能エネルギー(再エネ)は全体の20.8%です。この「20.8%」を覚えておいて下さいね。


参考までに、次の図はヨーロッパ各国と中国との比較です。
日本の再エネ発電の比率が低いことはもちろん、国土に平地が少ないのに太陽光発電が多い・・・つまり、山地の森を切り開いてメガソーラー(大規模な太陽光発電所)をつくっていることが予想できます。森林生態系の破壊など数々の弊害が予想できます(後で書きます)。

(2)再エネ比率50%以上を

先程の「2020年の日本全体の電源構成=20.8%」を思い出して下さい。そして、下図のように、日本の再エネ比率は年々高まっています(← じゃないと困る!)。

となると、少なくても「再エネ発電比率50%」を超えていて、かつ、「これからも再エネ比率を上げようと方向性をもっている」電力会社を選びたいところ・・・ではないでしょうか。

分かりやすい極端な例を書きますね。
わざわざ電力会社を変えても、「再エネ発電比率が20.8%未満」の会社を選んだら、今よりも温室効果ガス(二酸化炭素など)を多く発生させることになります。
同様に、「再エネ発電比率が20.8%ピッタリ=2020年の日本全体と同じ値」の会社を選んだら、もう1年後には、日本全体よりも 温室効果ガス(二酸化炭素など)を多い比率で発生させる電力会社になってしまいます。

(3)具体的に電力会社を探す

先に書きます。
このブログは、特定の電力会社さんを推したり、広告収入を得たりを目的としていませんので、特定の会社名を挙げることはしません。大切なことは、皆さん1人1人が「温暖化について考えること」「自ら選択すること」だと思っています。

<方法1>
「都道府県名+電力会社」で検索する。
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原始的な方法ですが、気長にじっくり探したい人は、電力会社を集めたポータルサイトには載っていない 素晴らしい電力会社を見つけることができます。私も先日 この方法で、気になる電力会社(理念が素晴らしい)さんを見つけました。次に切り替える際の候補と考えています。

インターネット全般の注意点として、「先に表示される会社が良いわけではない」ということがあります。先に表示されるホームページは、SEO対策の面で優れている(=グーグルさんに好まれるサイトである)だけです。少なくても5ページ目(50サイト)くらいまで探して下さい。


<方法2>
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上記が面倒な方は、例えば『パワーシフト』のホームページをご覧下さい。

そこから「電力会社紹介」のページに進みます。
日本地図版(下図)を開くと、ご自分の地域から探しやすいと思います。


※このページに載っている会社を推しているわけではありません。あくまで「こういう会社があるんだ~」という材料です。ご自分の判断で選択して下さい。

(4)その会社の電源構成を確認

気になる電力会社があったら、まずは電源構成を確認して下さい。
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先に書いた基準(再エネ発電比率50%以上)というのは、「再生可能エネルギー」と「FIT電気」という2項目の合計値です。

「FIT電気」を簡単に書くと、「国の後押しで再エネ発電した電気」という意味です。全ての電気契約者が負担している「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を元にしています。(あなたの家の電気検針票にも、この項目がありますよ)
この制度を突っ込んで説明すると、逆に皆さんを混乱させてしまいますので、説明はこれだけにします。とにかく・・・
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「再生可能エネルギー + FIT電気 =50%以上」
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です。



1年以上営業しているのに電源構成が載っていない会社は、選考外として下さい。
また、業歴1年以内の会社は まだ電源構成を公開できないので、理念など方向性を読み込んで判断し、1年経過後に電源構成が公開されたら 再確認すると良いのではないでしょうか。


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「再生可能エネルギー + FIT電気 =50%以上」
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この基準を満たした業者をいくつか見つけたら、あとは あなたのお好みで最終選考して下さい。温暖化についての今後の取り組みなど企業姿勢について、各社よく読み込んで判断して下さいね。


ちなみに次図は、私が契約している会社の電源構成です。

注意点:買い物(選択)は投票(意思表示)です

【注意1】
販売量が多いから良いわけではない!
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次の3つの図は、一般家庭が契約可能な新電力の会社の「販売量全国1~3位」の電源構成です。再エネ電気の比率は17%、6%、0.6%…😫  先に書いた「日本全体の再エネ比率:20.8%」「切替後の再エネ比率の目安:50%」を思い出して下さい。温暖化をくい止めるという意味では、もちろん選考外です。「電力会社を変更(切替)するとによって、変更前より多くの二酸化炭素を発生するようになる!」ということです。







【注意2】
自然・森・生態系・・・という見方を大切に
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供給範囲が広く 地方をまたぐ(例えば、関東も東北も東海も近畿も・・・等)会社や、太陽光発電の比率が極端に高い会社は、メガソーラー(大規模な太陽光発電所)からの電気に頼らざるを得ないはずです。

平地が少ない日本の国土で、メガソーラーを建設するということは多くの場合、山地の森林を皆伐して切り開いた・・・ということになります。自然、森、生態系・・・を守りたい方は、そういった電力会社を避けたほうが良いでしょう。あなたの買い物(選択)は投票(意思表示)です。

もちろん、私も❌です。
温暖化をくい止める行動が、森林や貴重な湿地の荒廃を進めるのは本末転倒です。生態系の脆弱化、地下水の涵養の低下、斜面崩落・ 崖崩れ・ 土石流・ 下流域の洪水の誘発・・・再エネ発電所の建設と引き替えにできるものではありません。

実は2年前、林業関連の方々を回る仕事があって、その時に、山地の森を切り開いたメガソーラー(建設中)に実際に入る機会がありました。
木々が生い茂り、地表は腐葉土で覆われてしっとり湿り気があったであろう森が...砕石が敷き詰められたガサガサの地表、無造作に投げ捨てられた倒木、周縁部は斜面崩落が進み...あれは「森の墓場」でした。不覚にも涙があふれ、何とも言えない「おぞましい」思いになりました。今でも思い出すと背筋が凍ります。私だけでなく、多くの方が同じ感覚をもつと思います。

日本のように広大な平地がない国土であれば、一部の広い平地利用を除けば、太陽光発電のあるべき姿は、構造物(建物)の屋根への設置、農地等とのシェアリングでの設置・・・となるのではないでしょうか。

電力自由化の仕組み

数年前までは、各地域の決まった電力会社(☆下記注釈)からしか買うことが出来なかった電気を、2016年(平成28年)4月1日以降は、どの会社からでも自由に買うことができるようになった・・・そのことを電力自由化といいます。

☆決まった電力会社
北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、中国電力、関西電力、四国電力、九州電力、沖縄電力

参考リンク


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1)発電部門の会社
 いろいろな発電方法で発電する会社

2)電力小売部門の会社
 上記「発電部門の会社」から、いくつかの会社を選び契約し、私たち消費者に電気を販売する会社。

3)送配電部門の会社
 送配電網(電線とか鉄塔とか)を持ち、送配電する会社。
 上記の「各地域の決まった電力会社」のこと。
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今までは、上記1・2・3全て、「各地域の決まった電力会社」が担っていたのが自由化されました。その「各地域の決まった電力会社」は、今では送配電部門を担っています。


この投稿で「電力会社の契約変更(切替)する」と書いているのは、「上記2)電力小売会社」のことです。

「上記2)電力小売会社」は、「上記1)発電会社」のうち、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス…等、再生可能エネルギーで発電する発電会社と契約して 電気を販売すれば、「再エネ比率の高い電源構成=温室効果ガスの発生が少ない発電」となります。

逆に、「上記1)発電会社」のうち、価格だけに着目して 化石燃料(石炭・石油・天然ガス)を燃やす火力発電所とばかり契約して 電気を販売すれば、「再エネ比率の低い電源構成=温室効果ガスを大量に発生する発電」となります。

あなたは、どちらを選びますか?


ここも突っ込んで書いていくとキリがないので、ここまでとします。

皆さんへ・そして自分自身への問いかけ

愛するお子さんやお孫さんに
 ---------- 
あなた達 大人は、知っていながら
なぜ何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
 ----------
と、問い責められた時
あなたは何と答えますか?
彼らに、私たち大人は何を残すのか?

そんな問いかけを
今までしてきたのですが...

いよいよ私たちが生きる時代ですら
かなり危険になってきました。
科学者の予想を上回るスピードで。

日本はもちろん、世界中のどこかで
日々、気候変動による異常気象で
甚大な災害が起きています。

異常気象による災害は人災です。
ならば、人間の知恵と行動によって
地球を治療していくしかない。

環境に配慮した 小さくても具体的な行動。

先頭に立って活動する人達を
寄付などで支援すること。

皆さん1人1人が声をあげること。

健康な地球で 幸せに生きるため
仲間である皆さんの力が必要です。


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