大切なことを思い出させてくれる時間
こんにちは。人にも環境にも優しい【雑木の緑に包まれる 気持ちイイ自然な庭】つくる、ガーデンハーモニーの箕輪直明です。
「どんな場所(環境)に、どんな植物が育つのか?」というのは、人間が決めることではなく、自然条件と植物の性質によって決まることです。
そんなことは当たり前なのに、人間はついつい その仕組みを破って、「デザイン」とか「見ため」とか「その植物が欲しい」といっては、植物に無理を強いています。
出張の時は、可能な限り早く現地入りして、集合時間まで30分しかなくても 近くの森林を歩くようにしています。
その場所に「Aという自然条件」があるから、その場所に「A'という植物」が生える。
時に自然の中に入って、その対応を実感したり、育ち方を想像したり・・・都市部で庭に関わる私たちが 傲慢なプラント·ハンティング思考にならないように、とても大切な時間です。
自然条件・生えている植物・地名
例えば
・ショウジョウバカマが生えている
・谷地(やち)という地名
↓
「地下水位が高いんだな~」と想像する。
↓
遊歩道のすぐ脇に湿地があり、ミズバショウが生えているのを発見して納得。
◇自然条件:地下水位が高い
◇そこに生える植物:ショウジョウバカマ、ミズバショウ
◇地名 :谷地
全てつながっています。
【谷地(やち)】
丘陵地や台地など他より高い場所が 侵食されて出来た谷状の地形。湿地になりやすい。
谷戸(やと)・谷津(やつ)など、他の呼び方もあり。
植物の色や形態にも意味がある
ショウジョウバカマの赤く染まったロゼットを見つける。
ロゼット形態で寒さに備えたうえに
↓
寒くても凍らないように、体内の糖度を高める。
↓
アントシアニン(赤い色素)が生成され、葉が赤くなる。
【ロゼット】
葉が地面にぺったりくっ付いて、放射状になった状態。
タンポポの葉を思い出すと 分かりやすいでしょう。
効率よく日光を浴びつつ、寒さに耐えるための形。
そこに生える植物の種類ばかりでなく、その植物の色や形態も、人間が決めるのではなく、その場所の自然条件と植物の性質によって決まります。
こ~んな当たり前のことなのにね。
その場所に育つはずのない植物を持ち込んだり、その植物が好まない環境に植えたり、思い通りに育たないからといって大量の肥料をやったり、化学薬品をかけてみたり・・・
都市・住宅地の環境というのは 荒地みたいなものですから、そのままで 植物を健康に育てるには厳しい環境です。
適切な植物を、適切な場所に植え、植栽前の根本的な環境改善を丁寧に行い、謙虚な姿勢で植物と向き合いたいな~と思います。
森など豊かな自然地を歩く時間は、そんな大切なことを思い出させてくれます。
私が「環境に配慮した庭」をつくる理由
日本はもちろん、世界中のどこであっても、気候変動による異常気象(猛暑や豪雨など)が猛威をふるい、日々どこかで甚大な災害が起きています。お子さんやお孫さんの世代から
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あなた達 大人は、なぜ、知っていながら
何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
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と、問い責められた時
あなたは何と答えますか?
私たち大人は、彼らに何を残すのか?
その問いに対する私の答えが「環境に配慮した庭」です。
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1,小手先の地球温暖化対策ではなく、緑量を増やすことに真正面から取り組みます。
2,地表面を固めて 見える部分だけを飾る「見た目の庭」ではなく、見えない土の中から環境改善し、地下深くから地上部まで水と空気がスムーズに動く庭をつくります。
3,その結果、雑木を使った自然な植栽が健康に育ち、人間にとっても過ごしやすい心地よい空間になり、周囲や地球規模の環境に負担をかけない(例:都市型水害を起こさない、ヒートアイランド現象を抑制する、など)・・・そんな、人にも環境にも優しい庭をつくります。
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異常気象による災害は人災です。
ですから、庭と環境を専門にしてきた私は、自分がつくる庭でその問題に取り組みます。
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