前投稿(動画)の解説編です
こんにちは。人にも環境にも優しい【雑木の緑に包まれる 気持ちイイ自然な庭】つくる、ガーデンハーモニーの箕輪直明です。
前回の動画投稿で予告していた、風穴についての簡単な解説です。
→ 前回の投稿:森の中で見つけた「地中深くから吹き出す自然の冷蔵庫」動画
風穴の仕組みは、「地中深くと地上はつながっている」という当たり前のことに気づかせてくれます。そして「庭づくりは、都市型水害・地下水の枯渇のような 身近な環境問題とつながっているんだ!」と、強く思うのです。
「自然の冷蔵庫」の写真
一つ前の投稿の動画内で「森を歩いていると、土の中(崖・斜面)から冷たい風が吹き出している」と書いた場所が、これが風穴(ふうけつ)です。実際に冷たい風が吹き出ていた場所の写真は・・・
風穴の仕組み~カンタン解説~
地中深くに、岩が積み重なった層があります。
↓
冬の間に冷やされて、岩の隙間に氷ができ、冷たい空気が溜まります。
↓
地中の温度は安定しているので、冷たい空気は、長い間(条件しだいで真夏でも)キープされます。
↓
気圧差などにより、その冷たい空気が地上部に押し出され、30℃を超える真夏でも、冷たい空気に触れることができます。電力ゼロ! まさに「自然の冷蔵庫」です。
写真の場所(冷たい風が吹き出してみた場所)は、地下深~くと つながっているんですね!
環境に負担をかけない昔の人の知恵
実際に 昔の人は、こういった風穴を冷蔵庫のように使っていました。
この 自然の仕組みを利用して作った巨大冷蔵庫の代表例が、世界遺産(※注)にも登録されている荒船風穴です。荒船風穴では、日本中から蚕種(カイコの卵)を預かり 冷蔵保存して、絹(生糸)の大量生産に貢献しました。
※注 富岡製糸場と絹産業遺産群
電気を一切使わず、自然の仕組みを利用した冷蔵庫で、一つの産業を支えていた・・・という事実、
そして、電気の導入や石炭など化石燃料の使用によって 効率化や産業の巨大化が進み、それと引き換えに、今この時代(今まさに)、温暖化による異常気象(猛暑や豪雨や干ばつなど)に苦しみ、ほんの数年後であっても 人間が普通の生活を続けられるか分からない...という気候危機の中で生きている事実。
考えさせられます。
蚕(かいこ)主義・・・いや、駄ジャレを言っている場合じゃない(^^)
懐古(かいこ)主義や他人事の批判でストップせず、気候危機を脱するべく、私自身が行動しないといけません。
見えない土の中を想像して下さい
さて、風穴の仕組み(土の中でつながっている)に戻ります。
想像して下さい。
地中深くと地上は、つながっています。
見えている地上部だけを考えて、地表を強い力で押しつぶし、コンクリートやアスファルトやレンガやタイルで舗装したり、人工芝で覆ってしまったら、呼吸していた(土の中から地上までつながっていた水や空気の流れ)は、どうなるでしょう?
地中深くまで 浸み込んでいた水や空気、地上と地中深くを行ったり来たり循環していた水や空気を、地表部や斜面で止めてしまったら、大雨の時に どんなことが起こるでしょう?
庭の土の中だって同じです
森とか山とか書くと 大袈裟に感じるかもしれませんが、庭の土だって同じです。
地中深くと地上は、つながっています。
水や空気は、土の中の粒子の間・岩と岩の間・石と石の間の隙間を通って、地中深くから地上部までつながっています。
そういった土の中の水や空気の動きによって、植物の根が呼吸できて、健康に深く張ることができます。
それが、地上部の空気の動きにもつながって 空気の淀みがない空間ができれば「心地よい庭」「気持ちいい庭」になります。
土の中 奥深くまで水が浸み込む庭であれば、近年頻発する豪雨であっても、庭の土が雨水を受け止め、さ~っと浸み込んでいきますので、近隣や下流域での都市型水害を防ぐことができます。
そうなんです。
「見た目」だけのガーデンデザインで 見える地上部だけを着飾って、地表をガチガチに固めてしまっては、水や空気の動きが滞り、植物は健康に育ちませんし、人間にとっても「心地よい」環境にはならないのです。
そして、庭の地中深くに浸み込んでいかず あふれた水が、その地域と下流域で 都市型水害を起こすのです。
私たちの家の庭に降った雨水が 土の中に浸み込まないことが、都市型水害(や地下水の枯渇)の原因になっているのです。
植物が健康に育ち、人間は気持ちよく、環境にも配慮した・・・そんな庭にしましょっ!
それがガーデンハーモニーの願いです。どんなに少数派であっても、「人にも環境にも優しい、雑木の緑に包まれる気持ちイイ庭」をつくり続けます。
↑ この投稿はここまで ↑
お子さんやお孫さんの世代から
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あなた達 大人は、なぜ、知っていながら
何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
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と、問い責められた時
あなたは何と答えますか?
私たち大人は、彼らに何を残すのか?
その問いに対する私の答えが「環境に配慮した庭」です。
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1,小手先の地球温暖化対策ではなく、緑量を増やすことに真正面から取り組みます。
2,地表面を固めて 見える部分だけを飾る「見た目の庭」ではなく、見えない土の中から環境改善し、地下深くから地上部まで水と空気がスムーズに動く庭をつくります。
3,その結果、雑木を使った自然な植栽が健康に育ち、人間にとっても過ごしやすい心地よい空間になり、周囲や地球規模の環境に負担をかけない(例:都市型水害を起こさない、ヒートアイランド現象を抑制する、など)・・・そんな、人にも環境にも優しい庭をつくります。
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異常気象による災害は人災です。
ですから、庭と環境を専門にしてきた私は、自分がつくる庭でその問題に取り組みます。
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私が「環境に配慮した庭」をつくる理由
日本はもちろん、世界中のどこであっても、気候変動による異常気象(猛暑や豪雨など)が猛威をふるい、日々どこかで甚大な災害が起きています。お子さんやお孫さんの世代から
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何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
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私たち大人は、彼らに何を残すのか?
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1,小手先の地球温暖化対策ではなく、緑量を増やすことに真正面から取り組みます。
2,地表面を固めて 見える部分だけを飾る「見た目の庭」ではなく、見えない土の中から環境改善し、地下深くから地上部まで水と空気がスムーズに動く庭をつくります。
3,その結果、雑木を使った自然な植栽が健康に育ち、人間にとっても過ごしやすい心地よい空間になり、周囲や地球規模の環境に負担をかけない(例:都市型水害を起こさない、ヒートアイランド現象を抑制する、など)・・・そんな、人にも環境にも優しい庭をつくります。
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