自生地での経験はプロの最低条件?
こんにちは。人にも環境にも優しい【雑木の緑に包まれる 気持ちイイ自然な庭】つくる、ガーデンハーモニーの箕輪直明です。
「雑木の庭をつくる」「自然な庭をつくる」という方向性であるなら、自分の足を使って、自生地の森林を実際に見ることは必須だと思っています。
画面や書籍で見た程度の「分かった」状態は、プロとは言えませんからね。それじゃあ、持っている情報・知識の質が、一般の方と同じになってしまいます。
【用語解説】
自生とは
自然な状態で生えていること。原生林か?人間の影響がある植生か?は問わず、人間の影響が少ない状態で(管理されている植生であっても最低限の管理で)生えていること。
森林の階層構造
豊かな森林生態系の条件といわれる 植生の「階層構造」が、お手本のように見られる場所。
どんな場所(階層・環境条件)に、どんな木が育つのか・・・自生の様子を確認できる場所。
まあ、そんな話は抜きにしても、朝日がまぶしくて、緑が美しくて、神々しい景色です。
【用語解説】
階層構造
例えば、林冠を覆う背の高い植物(高木)→それより背が低い木(亜高木)→低木→林床の草本(=草花)→地面を覆う地被植物・・・といったように、タテ方向(高さ)で植物が「棲み分け」している状態。
階層が下がってくるほど、光が少なくなっていく(日陰になっていく)。
一般的に 私たちが庭で使う雑木のほとんどは、一番上の階層(常に直射日光を受ける環境)の植物ではありません。
光を求めて枝を伸ばすとき
木は、南とか北とか・・・方向は関係なく、相対的に明るい(周りと比較して明るい)空間に向けて 枝を伸ばしていきます。しかし、開けたスペースは 直射日光が強かったり、風が強かったりして、ダメージを受ける可能性があるので、程々に密集して、様々な植物とまとまった状態を保ちます。
よっぽどのことがない限り、自生地で、1本の木が単独で生え、まっすぐ上に伸びる・・・なんてことはありません。
雑木の庭を支える見えない財産
2つだけ例を挙げました。
これを、そっくり そのまま都市の住宅地に持ち込むことは、よっぽどの豪邸でもない限り無理だと思いますが、見て・知って・感じる経験は とてつもなく大きく貴重です。
雑木を使った植栽プラン・植栽作業・管理(手入れ)を支える、見えない財産ですね。
冒頭に「画面や書籍で見た程度の『分かった』状態は、プロとは言えません」と書きましたが、そのまま進むと どういうことが起きるのか。
それが、見た目だけの意味でのデザインに、ディスプレイ(飾り)として 植物を無理やり当てはめていく・・・そういう方法なのだと思います。
植物は命ですし、自然は命の集合ですからね(^^)
私が「環境に配慮した庭」をつくる理由
日本はもちろん、世界中のどこであっても、気候変動による異常気象(猛暑や豪雨など)が猛威をふるい、日々どこかで甚大な災害が起きています。お子さんやお孫さんの世代から
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あなた達 大人は、なぜ、知っていながら
何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
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と、問い責められた時
あなたは何と答えますか?
私たち大人は、彼らに何を残すのか?
その問いに対する私の答えが「環境に配慮した庭」です。
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1,小手先の地球温暖化対策ではなく、緑量を増やすことに真正面から取り組みます。
2,地表面を固めて 見える部分だけを飾る「見た目の庭」ではなく、見えない土の中から環境改善し、地下深くから地上部まで水と空気がスムーズに動く庭をつくります。
3,その結果、雑木を使った自然な植栽が健康に育ち、人間にとっても過ごしやすい心地よい空間になり、周囲や地球規模の環境に負担をかけない(例:都市型水害を起こさない、ヒートアイランド現象を抑制する、など)・・・そんな、人にも環境にも優しい庭をつくります。
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異常気象による災害は人災です。
ですから、庭と環境を専門にしてきた私は、自分がつくる庭でその問題に取り組みます。
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