新築で自分で決められる段階なら
こんにちは。人にも環境にも優しい【雑木の緑に包まれる 気持ちイイ自然な庭】つくる、ガーデンハーモニーの箕輪直明です。
現実問題として、
コンクリートやアスファルト舗装・タイルやレンガ張り・建物の外壁など人工構造物が、周囲の気温を上げて、湿度の乱高下を起こし(高温晴天時は極端な乾燥状態)、植物に対して ものすごく激しいダメージを与えている...と、あらためて思い知らされた話。
緑に包まれる雑木の庭にしたい!
というあなたの家が新築で、もし「これから自分で決められる」段階であるなら、コンクリート構造物やタイル・レンガ張り・人工芝といったものを、どれだけ減らせるか!?よく考えて下さい。
コンクリート構造物などのすぐ近くに、単独で雑木系の樹種を植えるようなことをしたら、その木がどれだけ激しいダメージを受けるのか!?よく想像して下さい。そして、緑量の多い複層的な植栽にできるかがポイント。
あえて「これから自分で決められる段階なら」と書いた理由は、最後まで読んで下さると分かるはずです。
お手入れ講習会&作戦タイム
先週の移動中、冬に工事があったお客さんの庭をちょっとだけ訪問したら、植物たちが猛暑で激しいダメージを受けて苦しんでいました。
すぐにお客さんと話し合い、今日『お庭の家庭教師』を開催し、今後の管理(手入れ)について講習を行いました。
『お庭の家庭教師』は、お客さんと一緒に作業しながら進める 実践型の講習制度です。
雑木の庭など緑量の多い庭では、こちらで定期的な管理(手入れ)まで行いますが、日々の手入れについては、この制度を利用して頂き 講習をおこなっています。また、こちらが管理(手入れ)に入らないくらいの小さな庭の場合も、この制度を利用して頂き、一緒に作業しながら講習式にお客さんをサポートしています。
この緑量では猛暑に負けてしまう
いくら異常な猛暑が続いている...とはいっても、葉の色素が抜けて葉色が悪く痛々しいです。雑木といわれる しっとり落ち着いた雰囲気をもつ樹種の場合、アスファルトの道路やコンクリートの駐車場からの照り返しが、もろに激しいダメージにつながります。アスファルト舗装の道路、元からあったコンクリートの駐車場、玄関のタイル張り、建物の外壁に囲まれたこの庭・・・この緑量(植物の量)ですと、それらからの照り返しに負けてしまいます。
駐車場のスペースを確保しながら、コンクリートの一部を解体しました。
実用面(動線確保・道路からの視線を遮るなど)を満たしながら、小さな家庭菜園スペースなど お客さんのご希望も叶えて・・・ぎりぎりの線。
もっと緑量(植物の量)を増やして 複層的な植栽にして、周囲の人工的な環境に負けない庭にしたかったのですが、やむを得ない事情というのもあります(次の項)。
元々は、ほぼ全部がコンクリート(家が建つ前からあったコンクリート駐車場です)で、土が見えていたのは0.5m×3.0mの範囲だけだったのです。
コンクリートに押しつぶされ続けてきた地表部、区画整理時の盛り土に押しつぶされ続けてきた60cmより深い部分・・・この庭の苦しい土の歴史が分かります。
ちなみに、現在の都市住宅地の土の中の環境は、コンクリートに押しつぶされていなくても、こういった貧酸素状態になっていることが ほとんどです(ここでは詳しい説明は割愛します)。
これが現在(初めの写真と同じです)
工事前から順々に見て頂くと、道路や駐車場のコンクリートからの照り返しを完全に遮ることができなかった理由・・・お分かり頂けましたよね。
新築で「これから自由に決められる段階」であれば、駐車場の仕様を変えたり、駐車場のゾーニングを変えたり・・・もう少し修正できるのですが、既に建物が建ち、元からのコンクリートの駐車場もある状態ですと、コスト面などネックになり 今回のようにコンクリートの一部解体くらいが限界になります。
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もし あなたの家が新築で「自分で決められる段階」であるなら、コンクリート構造物やタイル・レンガ張り・人工芝といったものを、どれだけ減らせるか!?よく考えて下さい。
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冒頭に書いたこと、ご理解いただけたと思います。
土の環境改善・照り返し対策
救われたことは、土の環境改善をしっかりやってから植栽をしたので、雑木系の木についても 枝先まで生気があったこと。つまり、水や空気の流れが「土~根~木の中心部~枝先~空気中」でつながっている・・・ということです。コンクリートを一部解体し、土の環境改善作業をしっかり行うことで、押しつぶされて貧酸素状態だった庭の土でも 呼吸を再開する・・・木々の根が伸びていける土の環境になるのです。
おそらく、土の環境改善をしっかりやっていなければ、この猛暑と照り返しダメージで、いくつかの木は枯れていたと予想しています。
足りなかったのは、周囲の舗装からの照り返しを遮る対策。
照り返し対策に 植栽時に株元を入念にケアしたのですが、その上(大人の腰丈~背丈くらい)の照り返しダメージが目立っていました。
低木など使って もう少し複層的な植栽になるよう改善して、お客さんには その手入れの方法をしっかり講習して、来夏に備えます。
お客さんにも説明して終了。
酷暑のなか、お疲れ様でした!
↑ この投稿はここまで ↑
私が「環境に配慮した庭」をつくる理由
日本はもちろん、世界中のどこであっても、気候変動による異常気象(猛暑や豪雨など)が猛威をふるい、日々どこかで甚大な災害が起きています。お子さんやお孫さんの世代から
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あなた達 大人は、なぜ、知っていながら
何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
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と、問い責められた時
あなたは何と答えますか?
私たち大人は、彼らに何を残すのか?
その問いに対する私の答えが「環境に配慮した庭」です。
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1,小手先の地球温暖化対策ではなく、緑量を増やすことに真正面から取り組みます。
2,地表面を固めて 見える部分だけを飾る「見た目の庭」ではなく、見えない土の中から環境改善し、地下深くから地上部まで水と空気がスムーズに動く庭をつくります。
3,その結果、雑木を使った自然な植栽が健康に育ち、人間にとっても過ごしやすい心地よい空間になり、周囲や地球規模の環境に負担をかけない(例:都市型水害を起こさない、ヒートアイランド現象を抑制する、など)・・・そんな、人にも環境にも優しい庭をつくります。
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異常気象による災害は人災です。
ですから、庭と環境を専門にしてきた私は、自分がつくる庭でその問題に取り組みます。
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