「〇〇が育つ庭」と「〇〇しか育たない庭」は全く違います。

2023-06-14

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たまには外来種や園芸種について雑感

こんにちは。
人にも環境にも優しい【雑木の緑に包まれる 気持ちイイ自然な庭】つくる、ガーデンハーモニーの箕輪直明です。

たまには、外来種や園芸種の話。


外来の植物(外来種)や、そこから枝分かれした園芸種の中には、「育ちやすい」植物が多いものです。いや、違う...「育ちすぎる植物」といった表現の方が正しいかな。

元々、日本のような植物が育ちやすい環境(温暖・たっぷりの雨・森林や分厚い表土)ではなく、植物にとっては厳しい環境で自生していた植物が多いので、日本に導入されるとグングン育つ・・・そういう傾向がありますね(その後、高温多湿の夏に枯死するケースが多々ありますが)。

でも、そういう植物ばかり育てていると、「庭の環境づくり」について 甘えてしまうんですよね~

園芸種・外来種の選択基準

園芸種・外来種に関して「そこまでストイックな方ではない」と、“自分では” 思っています。(10年以上前は、希少な園芸種ばかり使った庭もやっていましたね~遠い目)。
 
小物であれば、優先順位を低くしている(=最終手段としている)とはいえ、日本に自生していない植物も使います。


ただし、選択基準は厳しく。

①強すぎない(増えすぎない)植物、選抜による品種改良まで(遺伝子を操作したと思われる植物は使わない)
 
②日本に近い系統がある植物
 
③大陸東岸に自生する植物
(西岸に自生する植物は、特定の役割を任せる時のみ)

※ただし、種苗ブランドが扱い始めたばかりの植物で、出所に納得できない植物は絶対に使いませんし、もろ外来種は使いません。ある程度の予想がつく外来系統の園芸種までですね。

選択基準の理由

上記①②は
自生種に過度な影響を与えないための保険であり、環境配慮に関する最低限のモラル
 
近年の種苗ビジネスへの疑問(不信感)も、ここに大きく影響していると思います。

 
③は
「枯らさない」ためのポイント。
基本なので説明は省略しますが、自生地の気候について「乾燥 or 湿潤 - 暑い季節」の組み合わせがチェックポイントです。 
 
例えば北米大陸の東岸なら
ジューンベリー、アナベル···等、「アメリカ~~」という お馴染みの強健な植物の顔ぶれ。

育ちやすいと環境づくりが疎かになる

ここで気をつけたいのは
「枯れない」「育てやすい」に甘えないこと。
 
これを理解していないと、土の環境づくりを疎かにしてしまい、透水・保水が悪く、水と空気の流れが滞った庭でも そのまま放置してしまったり・・・
 
安易に 舗装やレンガ・タイル張りをして、直射日光と照り返しチリチリの場所に 無神経に植物を配するクセがついてしまったり・・・

「きれい」「かわいい」・・・と、近視眼的に植物だけを見るようになり、「人間が過ごしやすい心地よい庭づくり=環境づくり」への視点が失われていくのです。

そういった状態の庭に、自生種(元々 日本に生えていた植物)を植えても「うまく育たない」という事例は、多々あります。

植物だけに焦点を絞って書けば、「○○が育つ庭」と「○○しか育たない庭」の "はき違い" をする・・・ということですね。
 

私が外来種から派生した園芸種を使う場合は、育てやすい(強い)植物の力を 少しだけ借りて、「多様な自生種が育ち、人間にとっても心地よい環境づくりをする」という場面です。

目的(役割分担)を明確にする・・・ということですね。

匙加減が難しいところですが。

自生種ならOKか?

念のため補足しますが
「自生種ならOKか?」といえば、そうでもありません。

山採り雑木の乱獲・移動(特に「アオダモバブル」のような、北国での乱獲・日本全国への移動)など・・・問題も多く、そんな単純な話ではありません。


↑ この投稿はここまで ↑


私が「環境に配慮した庭」をつくる理由

日本はもちろん、世界中のどこであっても、気候変動による異常気象(猛暑や豪雨など)が猛威をふるい、日々どこかで甚大な災害が起きています。

お子さんやお孫さんの世代から
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あなた達 大人は、なぜ、知っていながら
何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
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と、問い責められた時
あなたは何と答えますか?

私たち大人は、彼らに何を残すのか?
その問いに対する私の答えが「環境に配慮した庭」です。

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1,小手先の地球温暖化対策ではなく、緑量を増やすことに真正面から取り組みます。

2,地表面を固めて 見える部分だけを飾る「見た目の庭」ではなく、見えない土の中から環境改善し、地下深くから地上部まで水と空気がスムーズに動く庭をつくります。

3,その結果、雑木を使った自然な植栽が健康に育ち、人間にとっても過ごしやすい心地よい空間になり、周囲や地球規模の環境に負担をかけない(例:都市型水害を起こさない、ヒートアイランド現象を抑制する、など)・・・そんな、人にも環境にも優しい庭をつくります。
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異常気象による災害は人災です。
ですから、庭と環境を専門にしてきた私は、自分がつくる庭でその問題に取り組みます。

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環境再生医·上級 / 雑木を使った自然植栽と国産の天然木材で「緑に包まれる環境に配慮した庭」をつくる、ガーデンハーモニー株式会社の箕輪直明です。雑木の自然な植栽が健康に育つ庭は、人間にとっても過ごしやすく心地よい庭であり、環境への負担が小さい・・・優しく穏やかな庭になります。見えない土の中の環境から改善し、水と空気がスムーズに動く気持ちイイ庭をつくります。

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