たまには外来種や園芸種について雑感
こんにちは。人にも環境にも優しい【雑木の緑に包まれる 気持ちイイ自然な庭】つくる、ガーデンハーモニーの箕輪直明です。
たまには、外来種や園芸種の話。
外来の植物(外来種)や、そこから枝分かれした園芸種の中には、「育ちやすい」植物が多いものです。いや、違う...「育ちすぎる植物」といった表現の方が正しいかな。
元々、日本のような植物が育ちやすい環境(温暖・たっぷりの雨・森林や分厚い表土)ではなく、植物にとっては厳しい環境で自生していた植物が多いので、日本に導入されるとグングン育つ・・・そういう傾向がありますね(その後、高温多湿の夏に枯死するケースが多々ありますが)。
でも、そういう植物ばかり育てていると、「庭の環境づくり」について 甘えてしまうんですよね~
園芸種・外来種の選択基準
園芸種・外来種に関して「そこまでストイックな方ではない」と、“自分では” 思っています。(10年以上前は、希少な園芸種ばかり使った庭もやっていましたね~遠い目)。
小物であれば、優先順位を低くしている(=最終手段としている)とはいえ、日本に自生していない植物も使います。
ただし、選択基準は厳しく。
①強すぎない(増えすぎない)植物、選抜による品種改良まで(遺伝子を操作したと思われる植物は使わない)
②日本に近い系統がある植物
③大陸東岸に自生する植物
(西岸に自生する植物は、特定の役割を任せる時のみ)
※ただし、種苗ブランドが扱い始めたばかりの植物で、出所に納得できない植物は絶対に使いませんし、もろ外来種は使いません。ある程度の予想がつく外来系統の園芸種までですね。
選択基準の理由
上記①②は
自生種に過度な影響を与えないための保険であり、環境配慮に関する最低限のモラル。
近年の種苗ビジネスへの疑問(不信感)も、ここに大きく影響していると思います。
③は
「枯らさない」ためのポイント。
基本なので説明は省略しますが、自生地の気候について「乾燥 or 湿潤 - 暑い季節」の組み合わせがチェックポイントです。
例えば北米大陸の東岸なら
ジューンベリー、アナベル···等、「アメリカ~~」という お馴染みの強健な植物の顔ぶれ。
育ちやすいと環境づくりが疎かになる
ここで気をつけたいのは
「枯れない」「育てやすい」に甘えないこと。
これを理解していないと、土の環境づくりを疎かにしてしまい、透水・保水が悪く、水と空気の流れが滞った庭でも そのまま放置してしまったり・・・
安易に 舗装やレンガ・タイル張りをして、直射日光と照り返しチリチリの場所に 無神経に植物を配するクセがついてしまったり・・・
「きれい」「かわいい」・・・と、近視眼的に植物だけを見るようになり、「人間が過ごしやすい心地よい庭づくり=環境づくり」への視点が失われていくのです。
そういった状態の庭に、自生種(元々 日本に生えていた植物)を植えても「うまく育たない」という事例は、多々あります。
植物だけに焦点を絞って書けば、「○○が育つ庭」と「○○しか育たない庭」の "はき違い" をする・・・ということですね。
私が外来種から派生した園芸種を使う場合は、育てやすい(強い)植物の力を 少しだけ借りて、「多様な自生種が育ち、人間にとっても心地よい環境づくりをする」という場面です。
目的(役割分担)を明確にする・・・ということですね。
匙加減が難しいところですが。
自生種ならOKか?
念のため補足しますが
「自生種ならOKか?」といえば、そうでもありません。
山採り雑木の乱獲・移動(特に「アオダモバブル」のような、北国での乱獲・日本全国への移動)など・・・問題も多く、そんな単純な話ではありません。
↑ この投稿はここまで ↑
私が「環境に配慮した庭」をつくる理由
日本はもちろん、世界中のどこであっても、気候変動による異常気象(猛暑や豪雨など)が猛威をふるい、日々どこかで甚大な災害が起きています。お子さんやお孫さんの世代から
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あなた達 大人は、なぜ、知っていながら
何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
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と、問い責められた時
あなたは何と答えますか?
私たち大人は、彼らに何を残すのか?
その問いに対する私の答えが「環境に配慮した庭」です。
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1,小手先の地球温暖化対策ではなく、緑量を増やすことに真正面から取り組みます。
2,地表面を固めて 見える部分だけを飾る「見た目の庭」ではなく、見えない土の中から環境改善し、地下深くから地上部まで水と空気がスムーズに動く庭をつくります。
3,その結果、雑木を使った自然な植栽が健康に育ち、人間にとっても過ごしやすい心地よい空間になり、周囲や地球規模の環境に負担をかけない(例:都市型水害を起こさない、ヒートアイランド現象を抑制する、など)・・・そんな、人にも環境にも優しい庭をつくります。
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異常気象による災害は人災です。
ですから、庭と環境を専門にしてきた私は、自分がつくる庭でその問題に取り組みます。
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