庭の木が傷むことの意味~環境・防災・農業や食・空き家・市の財政~

2023-06-15

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庭の木々が傷むことから つながる話

こんにちは。
人にも環境にも優しい【雑木の緑に包まれる 気持ちイイ自然な庭】つくる、ガーデンハーモニーの箕輪直明です。

都市近郊・郊外といわれる地区に住んでいる方には、防災面など含めて 大いに関係ある話です。

本来 開発されるはずのない農地や緑地が宅地開発されて、庭の木々が傷み始め、家屋の浸水や道路の冠水が起きる・・・という話。


防災の問題だけではなく、地域の環境問題・農業の後継者の問題・食の問題・空き家問題・市の財政にも関わる問題です。

緑地や農地が消えれば環境が変わる

丁寧に手入れされていた ある家(Aさんの家)の東側にある田んぼが、後継者のメドが立たなかったのか...つぶされて2年が経ちました。

「農業従事者の鑑だな~」と尊敬できる方が耕作されていた農地で、作付けが停止された後も約2年間、定期的に 雑草が伸びないように表層を耕したり、最後の最後まで 大地が荒れないようにケアされていた農地です。

後継の担い手がいないことが痛々しく、涙が出るよう思いで見ていました。


田んぼがつぶされた年から、夏の気温が明らかに上昇し、寝苦しくなったそうです(周辺の微気候の変化ですね)。
 
そして今、いよいよ宅地開発が始まり、大きい3軒の家の建築が始まりました。
 
もし、その3軒の家の庭が、コンクリートのベタ基礎はもちろん、よくあるコンクリートと人工芝の家になれば、東からAさんの家の方に抜けてくる風は、都市型の風に変わるでしょう。
 
気温と湿度が乱高下する、人間を含め「生きものに優しくない風」です。
 
早ければ今年の夏から、この窓辺の木の葉が、ちりちり傷み始めるはずです。

こういう話が初耳の方には、「この人、何ヘンなこと言ってるんだろう!?」と思われるかもしれませんが、植物や環境を見てきた人間からしたら、これは ごく普通の現象です。

市街化調整区域=開発してはいけない区域

これは、Aさんの家の庭で起こる変化ですが、時を同じくして
 
この開発地の東方面に向けて(下がり勾配になっています)、少しの雨で道路が冠水したり、浸水被害が発生したり...今より深刻になるはずです。今も酷いですが、これからは豪雨や台風の時など、かなりの浸水被害に発展するはずです。


「あなただって、家を建てて住んでいるんでしょ!」というご指摘はごもっともで、キレイごとは言えません。私だって、文明生活を送る限りは、大なり小なり自然環境を破壊しながら生きている・・・それは重々認めなくてはなりません。

そういったマイナス影響を最小限に抑えるために、法律で「市街化区域=開発OKの範囲」と「市街化調整区域=開発してはいけない範囲」に区分けされています。

私の場合も、20年前に家を建てる時、市街化調整区域にも魅力的な土地候補が沢山ありましたが、そこは踏み外さず、市街化区域内の土地を買いました。
 

問題なのは、この開発地(Aさんの家の東側)が「市街化調整区域」であること。(念のため書きますが、ここに家を建てることは違法ではありませんし、建てた皆さんは一般の方ですので、その方々を責めているわけではありません。)

法律の表向きは「市街化を抑制すべき区域」であり、住宅を建てられない区域なのですが、実際は、法律の運用が ほぼザル状態なので、家を建てることができてしまうのです。
 
家を建てる一般の方は、専門家(不動産屋さん・住宅屋さん)に「市街化調整区域でも建てられますよ」といって勧められますし、違法でもありません。
 
都市計画法の運用(※この場合は 自治体による開発許可)で、ザルになってしまっているのです。← ビックリするくらい時代遅れの運用がなされています。
 
※都市計画法 第34条第12号の開発許可

空き家問題・農業の後継者・食料危機・財政


市街化区域(都市計画で開発OKとされる区域)が空き家だらけで、歯抜け状態になっているのに・・・

その問題が解決されないまま、市街化調整区域(都市計画で開発してはいけない区域)では、農業の後継者不足など諸問題があり、1区画 約91坪以上(埼玉県の条例の場合)を単位に開発(宅地化)が進みます。

農業に従事される方だって、担い手不足で何もできない土地を放置しておくことはできないでしょう。都市部の人間の論理で批判するのは、あまりに乱暴すぎます。


でも、
空き家問題に策を講じないうちに・・・

新規就農を促す策を講じないうちに・・・

市街化調整区域(都市計画で住宅を建てられない区域)の乱開発を止めないうちに(=時代遅れの運用を改革しないうちに)・・・

市街化調整区域だった緑地や農地が宅地開発され、その敷地が、建物のコンクリートベタ基礎・3,4台分のコンクリート駐車場・人工芝などに覆われていけば

今まで(開発される前まで)、その緑地や農地が受け止めていた雨水が、ダイレクトに道路にあふれ出すので、少しの雨で、道路が冠水し、家屋の浸水が深刻化し、都市型水害の原因になります。

その後手後手の防災対策に、市も県も国も莫大な予算を使います。

脅しでもなく、悲観主義でもなく・・・
これらは紛れもない事実です。

「発展」の意味は時代とともに変わる

市街化調整区域の乱開発、都市計画法の時代遅れな運用(開発許可など)は、国土と国民の安全を蝕む かなり大きい問題です。

食糧の多くを輸入している日本は「有事に食糧不足・食糧危機で大混乱する国」として、真っ先に挙げられる国ですが、皆さんも 既にその兆候を感じているはずです。

 
空気も水もつながっています。
土の中の環境もつながっています。

ほとんどの人に直結する問題です。


緑地や農地がなくなり、宅地や大型店舗になることを「発展」と考えることは、もう時代遅れなのではないでしょうか。

大型店舗や企業を誘致したところで、自分も事業をやっているので分かりますが、企業側からしたら採算が合わなければ「さよなら~」ですよ。

都市近郊や郊外の市町村が、東京の真似をすることは、意味のないことではないでしょうか。

あなたはどう思いますか。


↑ この投稿はここまで ↑


私が「環境に配慮した庭」をつくる理由

日本はもちろん、世界中のどこであっても、気候変動による異常気象(猛暑や豪雨など)が猛威をふるい、日々どこかで甚大な災害が起きています。

お子さんやお孫さんの世代から
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あなた達 大人は、なぜ、知っていながら
何もせず、こんな荒れ果てた地球を残したのですか?
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と、問い責められた時
あなたは何と答えますか?

私たち大人は、彼らに何を残すのか?
その問いに対する私の答えが「環境に配慮した庭」です。

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1,小手先の地球温暖化対策ではなく、緑量を増やすことに真正面から取り組みます。

2,地表面を固めて 見える部分だけを飾る「見た目の庭」ではなく、見えない土の中から環境改善し、地下深くから地上部まで水と空気がスムーズに動く庭をつくります。

3,その結果、雑木を使った自然な植栽が健康に育ち、人間にとっても過ごしやすい心地よい空間になり、周囲や地球規模の環境に負担をかけない(例:都市型水害を起こさない、ヒートアイランド現象を抑制する、など)・・・そんな、人にも環境にも優しい庭をつくります。
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異常気象による災害は人災です。
ですから、庭と環境を専門にしてきた私は、自分がつくる庭でその問題に取り組みます。

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環境再生医·上級 / 雑木を使った自然植栽と国産の天然木材で「緑に包まれる環境に配慮した庭」をつくる、ガーデンハーモニー株式会社の箕輪直明です。雑木の自然な植栽が健康に育つ庭は、人間にとっても過ごしやすく心地よい庭であり、環境への負担が小さい・・・優しく穏やかな庭になります。見えない土の中の環境から改善し、水と空気がスムーズに動く気持ちイイ庭をつくります。

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