外構・庭業者の選び方を客観的な視点でまとめました

2019-12-02

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建物と屋外(外構・庭)は別物という事実

こんにちは。天然木と自然植栽を使った『家族で環境について話せる庭』のプロアドバイザー 箕輪直明です。

事あるごとに遭遇する「あちゃぁ...」な事例。ちょうど数日前にもそんな悲しい事例に遭遇したので、今回「ちゃんと」記事にしてみます。そこで、読者の皆さんにお願いがあります。

私は、建築業者さんをブーブー批判したいわけではないですし、「じゃあ、建築業者さんを通さずに、うちに直接注文して下さいね」・・なんて安易なことは書きません。そもそもガーデンハーモニーは、建築業者さんから外構・庭の仕事をもらうことはゼロで、全てエンドユーザーさんから直接の注文なので、そんなことには初めから興味がありません。エンドユーザーの皆さんに、選択肢を持ってもらいたいですし、ピッタリな選択をしてもらいたいのです。それが結果的に、外構・庭をはじめとした屋外空間の文化を高めることにつながる・・と思っているからです。


評価に相関関係があるなら

もし、ある建築業者さんの「建物への評価」と「外構・庭への評価」に完全な相関関係がるなら、以下のグラフのようになりますよね。(社名等は全て架空のもので、一切意図はありません。)


「建物への評価」が高い建築業者さんほど、「外構・庭への評価」も高い・・・という相関関係。でも実際には、全くこんな相関関係はありません。15年やってきての実感です。

論点を正確にするために補足しますと、ここでいう「評価」とは、エンドユーザーであるお客さんからの評価、外構・庭業者のプロ目線での評価、世間一般での評価・・・などを総合したものと考え下さい。もちろん、事例によって差が出ますし、地域によっても、担当者によっても変わるもので、全てを平均した総合評価とお考え下さい。

建物と屋外(外構・庭)への評価の実際

私の実際の感触を、フィクションとしてグラフ化すると、以下のようになります。


「建物への評価」と「外構・庭への評価」が、極々軽い相関関係を持ちながらも、基本的には「相関関係はない」という感触です。

それでも、エンドユーザーである個人のお客さんからは、ミクロな粗探しのような問題しか出てこないのは、建築に関わる世界が「建物偏重」だからなんだろうな~と思っています。でも、ならば別にそれで良いと思います。人の好みや趣味を他人が変えようと思うのは、ナンセンスなことですからね。

私が「悲しいな~」と感じるのは、こういった上下優劣の問題ではなく、以下のようなヨコの広がりについてです。

大切なことは上下優劣ではない

前の章に、建物偏重について「ならば別にそれで良い」と書きましたが、それは平均した全体像ですね。でも、中には少数派であっても、屋外空間(外構・庭など)について高い価値をもつ・・・そういうライフスタイルを求める方もいらっしゃいます。そういった方々に、選択肢を与えられていない現状が、「悲しいことだな~」と思うのです。

その原因は、現状をフィクション化した以下の表で分かります。
繰り返しになりますが、これもあくまでフィクションですが、我ながら業界全体を上手に表現していると思います。


1)選択肢がない。

2)どこも一緒

3)ちぐはぐ。建物でアピールポイントと、屋外(外構・庭など)の特徴が全く合ってない。

これから「家を建てよう」とか「家のリフォームをしよう」と予定している方は、まずこの現状を知って下さい。そして、もし屋外(外構・庭)についても高い価値をもつ方は、建物以上にじっくり時間をかけて、「あなたに合う」業者を探す覚悟が必要です。

その仕事に理想・誇り・楽しさ・責任はあるか?

最初にも書きましたが、建築業者さんへの批判に思われると困るので、同業の皆さんへもお声をかけます。

外構・庭の業界は、ざっと99%の業者さんが下請で仕事をされています。公共も民間も、設計士さんやハウスメーカーさんに力が偏る、異常に不健全な仕事の流れがありますので、これはやむを得ないことでもあります。また、明日からすぐに「独自性を発揮しましょう!」とアドバイスされても、すぐには難しいですよね。

では、まず日々の仕事から。
元請ハウスメーカー担当者さんからの「えっ!?それ、おかしいでしょ!!!」・・という多々ある指示について、ご自分の仕事についての理想・誇り・楽しさ・責任から判断して、ぜひ意見を言って下さい。受け身にならず、頭を使いましょう。じゃないと、この業界は、数年後にはAIに仕事を奪われます。少しずつで良いから、勇気を出して変わりましょう!

あなたと不健全な競合をする気は、全くありません。共に高め合う良き仲間と思っています。

価格について

価格について、少し私の考えを。
こういう話になると、「ハウスメーカーを通さなければ、安くできますよ!だからウチに注文してちょ!」という、安易なセールストークにつながっていきます。でも私は、大した問題ではない、と思っています。わーわー騒ぐ程の問題ではないな・・と。

だって、「間に入る=中間マージンが発生する」だけのことでしょ。その分、お客さんは、外構・庭業者選びの労力・時間・ストレスから解放されるわけですから。その分の価格ですよ。屋外(外構・庭など)の優先順位が低いお客さんなら、そこはラクでいいじゃないですか!

ただ、前半に書いてきた通り、次のことは受け入れて下さい。

1)建物を「気に入った」建築業者さんであっても、屋外(外構・庭)も「気に入るか?」は全く別です。

2)建築会社さんに間に入ってもらったからといっても、「良くなるかどうか?」は別です。

つまり、建築時の打ち合わせなど慌しく、ストレスいっぱいの状況で、「時間を買っている」「ストレスからの解放を買っている」ということ。それだけです。

外構・庭業者選びの視点

1)時間やストレス軽減を買いますか?

2)1円でも削りたいですか?

3)あなたの好みを大切にしますか?

この視点だけです。

1)の方
そのまま家を建てた(リフォームした)業者に注文。

2)の方
ネットにもたくさん情報があるんじゃないですか?

3)の方
あなたの好み・趣味・価値観・ライフスタイルを大切にしてほしいです。ですから、ちょっとタイヘンですが、覚悟を決めてじっくり探して下さい。あなたを応援しています!

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環境再生医·上級 / 雑木を使った自然植栽と国産の天然木材で「緑に包まれる環境に配慮した庭」をつくる、ガーデンハーモニー株式会社の箕輪直明です。雑木の自然な植栽が健康に育つ庭は、人間にとっても過ごしやすく心地よい庭であり、環境への負担が小さい・・・優しく穏やかな庭になります。見えない土の中の環境から改善し、水と空気がスムーズに動く気持ちイイ庭をつくります。

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