ナチュラルな庭で深呼吸 86・87
こんにちは。天然木と自然植栽を使った『家族で環境について話せる庭』のプロアドバイザー 箕輪直明です。Facebookページ『本当にナチュラルな屋外空間 ガーデンハーモニー株式会社』での連載「ナチュラルな庭で深呼吸」を、時々こちらでもご紹介。「86」と「87」は、2回続けてアブラムシとの付き合い方について書きました。薬を使わないガーデニングにご興味がある方は、ご参考になさって下さい。
テントウムシを知る
下の写真ナウシカに出てくる「王蟲(オーム)」みたいな虫、ご存じですか?
これは、テントウムシの幼虫なんですよ! 「そんなの知ってるよ~」と「初めて知りました」が、半々くらいでしょうか(^^)
幼虫と成虫、並んで写真に登場してもらいました~
アブラムシとテントウムシ10年観察
最もアブラムシ被害が多い春先、アブラムシとテントウムシの関係を10年以上観察してきました。完全に放任した場合は、以下のような推移をします。1) 3月~4月初旬
アブラムシがワイワイ騒ぎます。
↓
2) じっと耐えて放任すると···
↓
3) 2週間くらい経過したある日
突然と言ってもよいくらい急に
何匹ものテントウムシを目にします。
テントウムシの幼虫も目にします。
↓
4) 2·3日もすれば
ワイワイ騒ぐアブラムシは激減し
活動が地味になります。
↓
5) その結果は
蕾を食害されたり美観を損ねますが
木が枯れることはあり得ません。
「奇跡のリンゴ」で有名な木村さんは
「テントウムシが食べるアブラムシの数は
わずかだ」と言い切ってらっしゃいます。
たしかに
アニメ的にむしゃむしゃ食べる絵は
当てはまらないと思います。
でも
10年以上ずっと観察してきた結論として
確実に因果関係があります。
たとえ食べずとも、因果関係はあります。
(毎年、このように推移しますので。)
テントウムシの幼虫たちも
確実に活躍します。
むしろ、幼虫たちのほうが
アブラムシを食べる様子を目にします。
ポイントになる期間
ということはですよ···「アブラムシをなんとかしたい」と考える場合、上記1と2の期間にどうするか?それがポイントということです。
テントウムシたちがやってくる
その前までの期間、どうするか?
その期間、化学薬品に頼らず
「拭き取る」「ブラシでさっさっ··とやる」とか、なるべく物理的な方法で、どこまで減らすことができるか?それがポイントです。
タイミングを無視して
闇雲に薬を撒いたりしちゃ···ダメですよ。
しっかり観察して、頭を使って下さい😉
大切な考え方・自然と人間の共同作業
この時、大切な考え方があります。潔癖症にならず、肩のチカラを抜いて!
ということ(^^)
「拭き取る」「ブラシでさっさっ··とやる」という方法を採った時、もし100匹のアブラムシがいたとしたら、80匹減らせれば(結果20匹残る)、あなたはスーパー優等生です。55匹減らせれば(結果45匹残る」、じゅうぶん合格点ではないでしょうか。
それだけでも、アブラムシによって傷んで美観を損ねる部分は大幅に減ります。そんなふうに少し手を貸してあげるだけで、その後に登場するテントウムシによって「ほぼクリーン」にすることができます。
さらに・・ テントウムシが食べてくれる分を少し残してあげれば、来年もテントウムシが確実に登場してくれる・・というオマケ付きです!。
化学薬品を使わなくても、ちょっとした作業によって、自然と人間の共同作業が成り立ち、少しラクになるということです。
一言ポイント86・87
大切なことは自然が持つ本来の力を引き出すこと✨
綺麗な花を咲かせることが目的なのか?
自然と共存したライフスタイルが目的なのか?
ということです。
そのために、観察です。
とにかく観察!気づくこと!
「観察」や「気づき」や「工夫」のないガーデニングなんて、ただの植物工場でしかありません。ただの植物工場なら、庭にAIを導入したほうが良いのでは!?・・そういうことではないでしょうか。
植栽時の注意点
アブラムシ被害を軽減させるために、植栽時の注意点も以下にまとめます。
1) そもそも弱い植物は弱い。
園芸種(園芸用に改良された植物)は、大雑把に分けて以下の2タイプ。
A:見た目のみで品種改良されたもの。
B:見た目と強さで品種改良されたもの。
Aを選んでしまえば、もちろんアブラムシ被害も激しくなるでしょう。
目利きとして信頼できる人にアドバイスをもらうか、失敗を「楽しむ」経験・心の余裕が必要です。少し厳しい表現になってしまいますが、経済的な負担もなく、経験も重ねず、初めから「虫やイヤ~」なんて無理ですよ・・ということ。だって新しい品種が登場するたびに、私だって今でも試行錯誤を繰り返しているわけですから!
2) 木をベースに(生態系アプローチ)
※地植えベースで書いていますので、鉢植えの方には当てはまらなくてゴメンナサイ。
園芸種の草花だけでは限界があります。
庭の環境に合った安定した木を植栽のベースにすれば、全体が安定します。木(高木)を植えて、その木が健康に育つだけで、地中の環境が改善されますし、アブラムシ被害も分散するからです。
人間だって同じですよね。
地に足がついて、心身の健康を保っている人は、ちょっとやそっとの障害で大きなダメージを受けることはありません。やっぱり「地」が大切なのです。そして、そういう人は頼りになるんです。
3) 日照
日向ならOK··というものではなく
植物が受けるストレスを予想して
配置してあげる必要があります。
温暖化の進行により😫、今後ますます重要になるポイントです。
「日向なら良いか?」といえば、そうではないんです。今後ますます、植物が受ける「暑さによるストレス」は高まってくるはずです。植物の配置と選択については、徹底的にこだわる(考え抜く)必要があります。
植栽時点で以上をクリアできれば、アブラムシに対して薬を使わないガーデニングにかなり近づきます。そして次の段階が、このポイントをアナタの庭にフィットさせて考える段階となります。さすがにその段階になると、個別の要素が多くなりここでは説明できませんので、ご興味ある方、ヘルプが必要になる方は、「お庭の家庭教師」をご利用下さい。
1) そもそも弱い植物は弱い。
園芸種(園芸用に改良された植物)は、大雑把に分けて以下の2タイプ。
A:見た目のみで品種改良されたもの。
B:見た目と強さで品種改良されたもの。
Aを選んでしまえば、もちろんアブラムシ被害も激しくなるでしょう。
目利きとして信頼できる人にアドバイスをもらうか、失敗を「楽しむ」経験・心の余裕が必要です。少し厳しい表現になってしまいますが、経済的な負担もなく、経験も重ねず、初めから「虫やイヤ~」なんて無理ですよ・・ということ。だって新しい品種が登場するたびに、私だって今でも試行錯誤を繰り返しているわけですから!
2) 木をベースに(生態系アプローチ)
※地植えベースで書いていますので、鉢植えの方には当てはまらなくてゴメンナサイ。
園芸種の草花だけでは限界があります。
庭の環境に合った安定した木を植栽のベースにすれば、全体が安定します。木(高木)を植えて、その木が健康に育つだけで、地中の環境が改善されますし、アブラムシ被害も分散するからです。
人間だって同じですよね。
地に足がついて、心身の健康を保っている人は、ちょっとやそっとの障害で大きなダメージを受けることはありません。やっぱり「地」が大切なのです。そして、そういう人は頼りになるんです。
3) 日照
日向ならOK··というものではなく
植物が受けるストレスを予想して
配置してあげる必要があります。
温暖化の進行により😫、今後ますます重要になるポイントです。
「日向なら良いか?」といえば、そうではないんです。今後ますます、植物が受ける「暑さによるストレス」は高まってくるはずです。植物の配置と選択については、徹底的にこだわる(考え抜く)必要があります。
植栽時点で以上をクリアできれば、アブラムシに対して薬を使わないガーデニングにかなり近づきます。そして次の段階が、このポイントをアナタの庭にフィットさせて考える段階となります。さすがにその段階になると、個別の要素が多くなりここでは説明できませんので、ご興味ある方、ヘルプが必要になる方は、「お庭の家庭教師」をご利用下さい。
補足
「アブラムシで植物が枯れる」ということは、ありません!「アブラムシが原因で発生する病気で枯れる」も、ありません!
薬品製造会社さんや、ガーデンショップやホームセンターのような薬品を売るお店から、いろいろ営業されると思いますが、「アブラムシで植物は枯れない」は真実。根本的な主原因ではありません。
もしアブラムシの被害で枯れるような植物があれば、植物選択で根本的な誤りがあるか、そもそもの育て方の誤りです。
薬品製造会社さんや、ガーデンショップやホームセンターのような薬品を売るお店から、いろいろ営業されると思いますが、「アブラムシで植物は枯れない」は真実。根本的な主原因ではありません。
もしアブラムシの被害で枯れるような植物があれば、植物選択で根本的な誤りがあるか、そもそもの育て方の誤りです。
その他のページ
◇ナチュラルな庭・外構|環境に配慮|ガーデンハーモニー(埼玉県)ガーデンハーモニーのホームページ
引越前のブログに約2500の投稿があります。(少しずつ引越してくる予定)
◇本当にナチュラルな屋外空間 ガーデンハーモニー株式会社
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