直球で問いかけ「自然とは?」
こんにちは。天然木と自然植栽を使った『家族で環境について話せる庭』のプロアドバイザー 箕輪直明です。「花を愛する皆さんへ」という書き出しで、少し前のinstagram(5/18)に書いた、「自然とは?」という直球メッセージ(問いかけ)です。
花畑はどうして出来たのか?
ムギナデシコの花畑を見て思ったこと。
花を愛する皆さんに
知り、考えてもらいたいこと。
フォロワーさん💕に嫌われると思うけど
お花畑シーズンもそろそろ終わりなので
勇気を出して書いちゃう😆
例えば分かりやすい例として
春、一面に広がる菜の花✨
キレイですよね!
でも、これは何のため?
今では、ある意味 "流行っている" ので
ボランティア的に種まきされている
尊敬すべき方々がいらっしゃったり
自治体や地域団体の主導による
人寄せ(観光)目的であったり
始める動機が多様化していますが
元々の意味(目的)があります。
もちろん中には
菜種油の採油用や、養蜂家が蜜源用など
実益のための菜の花畑もあるでしょう。
しかし、始まった理由のほとんどは
そういった理由ではありません。
高齢化や農家の就業構造の変化によって
担い手がなく、休耕せざるを得ない農地。
その農地が荒れ地化しないように。
ぎりぎり維持するための
苦肉の策で"とりあえず"植えたもの。
「菜の花きれい~😍」
「お花畑きれい~😍」
「キレイ」という目の前の現象だけ見て
ワイワイ喜ぶだけでなく、その背景も
少し知って、思いを馳せてもらいたいな~と思うのです。
木を伐採して更地にして花畑にする
もう一つ
環境の専門家としてお話したいこと🌳
「菜の花に続け!」とばかりに
日本中で増えているお花畑。
ナノハナ、シバザクラ、ネモフィラ
ポピー、ムギナデシコ、コスモス、コキア、等々
荒れ地化していた(しそうな)場所に
種まきしてお花畑にした···という取り組みは
素晴らしいことかもしれません。
でも
ここ数年、気にかかる動きも多い。
古くからの雑木林など広い場所で
木々を全て伐採し、更地化して平坦にする。
そこをお花畑にする動き。
皆さんの家の近くにも
あるのでは?
こういうお花畑は
環境負荷という面で
「百害あって一利なし」です。
このお花畑を見て
「自然は素晴らしい!」なんて
あり得ませんからね。
日本の気候下では、高木をなくして
環境を整える··というのは不可能です。
地中と大気中の環境を良い状態に保ち
心地よい環境をつくるためには
まず「木ありき」なのです。
以下、あくまで模式的に例として
木々を伐採してお花畑にすれば
その周辺は、気温が約1℃上がって
湿度は10%くらい下がる。
その結果どうなるか?
その周辺のお庭のガーデニングに
マイナス影響があるでしょう。
病害虫が発生しやすくなったり
木の樹勢が衰えて、周辺の草花の調子が
悪くなったり···
局地型の豪雨が増えますから
都市型洪水も増えるでしょう。
突風が吹く回数が増えるでしょう。
夏に「あち~」と言う回数は
確実に増えるでしょう。
動植物の生態系が脆弱化しますので
近隣の農地にも大きな影響が出るでしょう。
さて、そのお花畑を見て
「自然は素晴らしい!」と言えますか?
数年後に全て伐採され消滅する
といわれるアマゾンの熱帯雨林。
その問題を憂うことと同じことです。
問いかけ・メッセージ
美しい花に責任はありません。
これからも、皆さんが撮ったお花畑の写真
楽しみにしています🤗
人間の方で高いモラルを持ちたい。
美しい花の「その先」に思いを馳せたい。
木々を伐採して出来た、ベタ~っと平坦な花畑を見て「自然っていいね~」「環境に良いね~」「エコだね~」は、やっぱりヘン!環境について問われるこれからの地球人として、その本質を見る目を養わないといけないのでは!?
その他のページ
◇ナチュラルな庭・外構|環境に配慮|ガーデンハーモニー(埼玉県)ガーデンハーモニーのホームページ
引越前のブログに約2500の投稿があります。(少しずつ引越してくる予定)
◇本当にナチュラルな屋外空間 ガーデンハーモニー株式会社
ガーデンハーモニーのFacebookページ
Facebookに登録されていない方もご覧になれます。ぜひ「いいね!」してフォローして下さいね!
日々の写真・日記・小ネタ・たまに施工例など。フォローして下さいね!
☆人気ブログランキング(埼玉県)へ
☆にほんブログ村(穏やかな暮らし)へ
0 件のコメント:
コメントを投稿