いつも聞かれる質問
こんにちは。天然木と自然植栽を使った『家族で環境について話せる庭』のプロアドバイザー 箕輪直明です。枝をもぎょもぎょ触りながら、私がずっと木のそばから離れないので、お客さんから毎度「木のどこを見ているんですか?」と聞かれます。そこを解説します。
木のどこを見るか?
いろんな目的や見方があって、シチュエーションによっても違いますので、細かいツッコミは抜きにしてもらいたいのですが、ズバリ「どこを見ているか?」といえば、枝の先端や芽が吹いている部分を見ています。えっ?それどこ?
はい、こういう部分です。
真理「地上部=根」
植物を見る時、この考え方は大事です。考え方というより「真理」ですね。地上部分(幹・枝・葉)の状態は、見えない地下部分(根・地下茎)の状態とイコールです。地中環境に何らかの問題があり、根の先端の調子が悪い(伸びることができない)場合、必ず、枝の先端や新しい芽が吹く部分の調子が悪いんです。もぎょもぎょ触るのは、その触った感覚で分かるから。人間だって、内臓など体の内部の調子が悪い時、肌の色が悪くなったり、バサバサしたり、艶がなくなったり、爪が割れたり・・・なりますよね。
そして、「地上部分の表面積=地下部分の表面積」が基本です。根のボリュームが小さいのに、木が大きく健康に育つことはあり得ません。
木を見た瞬間
こういう見方ができるようになると、木を見た瞬間にいろんな情報が入ってくるので、悲しい気持ちになることも多々あります。上写真は、開花シーズン後半のサルスベリの木ですが、皆さん、この木の状態をどう思いますか? この木の状態は、人間でいえば「肌がバサバサで、爪がバリバリ割れて・・・」という状態です。
近くからの写真をご覧下さい。辛うじて花が咲いているとはいっても、どの枝も先端近くの葉っぱがなくて、バリバリ・パリパリして、いきいきした生気は感じられません。
地下部分(根)の先端付近も、このようになっている・・・ということです。地下の滞水(水が動いていない)層に根が当たっているとか、近くにある舗装部分やグランドなど、圧密状態に詰まった土(呼吸できない土)に根が当たっているとか・・・いろいろ想像できます。
完璧は難しくても
自分も含め、人間が文明生活をしていく限り、植物にとって100%の環境を用意してあげるのは不可能です。でも、もう少し広く「見えない部分まで」思いを馳せてもらいたいな・・・と思います。環境問題のスタートは、見えない部分まで思いを馳せる想像力から。その他のページ
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